2025年11月15日発売、サークル「狼少女団」制作の「出張、後輩と相部屋。浴衣濡れ肌に絞り尽くされた夜」の無料ダウンロード情報です。
同人誌の内容










同人誌の説明
出張先で豪華な温泉旅館に泊まることになった。
真面目で健気に見える若い後輩のミスのせいで、二人は相部屋になる。
仕事のお礼としてのオイルマッサージが、距離をどんどん縮めていく。
妻からの小言に疲れた心を見透かされ、気づけば抗えない誘惑が全身を支配してしまう。
浴衣姿で露わになる濡れた肌と、囁かれる支配的な言葉。
ゆっくりと心が溶かされていく。
その夜、妻には決して言えない『快楽』に絡め取られてしまう───


同人誌の感想
間違いなく人を選ぶ作品。ただ、続編に大きく期待する。
同じ会社に勤める塩谷とその後輩、磯村の一夜を濃密に描く作品だ。塩谷は既婚だが夫婦関係は冷めつつある。人の良さと真面目さは伝わってくるが、葛藤に揺れ動く姿が見える。そんな状況では誘惑に抗うのも難しい。磯村は塩谷にとって期待の若手として描かれ、彼に好意を寄せている。自らの魅力を武器に塩谷を誘惑する。若さゆえの素直さと大胆さが混じり、駆け引きというより直球のアプローチだ。塩谷は彼女を少し天然だと評し、磯村は自分をドジだと語るが、実は計算高い一面も。物語が進むにつれ、旅館の手配に始まる全体の段取りが、きちんと練られていたことが想像できる。作中でアメニティと呼ばれる道具の描写も、事前に用意されていたのではないかと推測できる。個人的には、ふたりが関係を深めるまでの描写に多くの頁を使っている点を高く評価したい。若い女性に思いを寄せる男性と二人きりの旅館。R-18 の導入としては十分すぎる選択肢だが、物語はすぐに行為へ走らず丁寧に関係を描く。塩谷と磯村の関係、塩谷とその妻、それを外から見つめる磯村。旅館での一場面も、過度に露骨にはせず、最低限の描写を丁寧に積み重ねている。もちろん行為そのものも見どころだが、磯村の妖艶さと生き生きとした表情、セリフは見逃せない。特定の道具を装着する場面は練られた演出で、塩谷の心を揺さぶる準備が随所に感じられる。最後の場面で別の描写へつなぐ言及があり、読者の想像を掻き立てる。タイトルにもあるように好みが分かれる部分はあるが、磯村ひとりに惹かれるかどうかが大きな分かれ目になる構成だ。作者陣の自信と覚悟が伝わってくる。磯村が気に入れば、ぜひ手に取ってほしい。続編へ大いに期待したい。結末がハッピーでもバッドでも、二人の濃密さを最後まで描いてほしい。恋のライバル登場や三人の展開といった安易な展開は避けてほしいと願う。