2023年11月22日発売、サークル「なのトランス」制作の「トランスエディター」の無料ダウンロード情報です。
同人誌の内容
同人誌の説明
どこにでもいる普通の学生の悠は今日も虐められていた。
毎日同級生の大河にイジられる日々、それがこれからも続くのかと憂鬱になっていた帰り道で怪しげな占い師のような風貌をした人物からある能力を貰う…
それは相手の情報を抜き出して編集する能力、ただし一度しか使えないから考えて使うんだよ…と、だが今の悠にはもはやターゲットは一人なのだった。
原作:なのトランス
作画:星埜いろ
フルカラー36ページ
同人誌の感想
ちょっとBL風味
男の意識を残しながらTSさせるのは巧妙な手段だと感じました。ただし、復讐の動機が予想よりも弱かったことや、元の姿の雰囲気を残したままTSされたことで、少しBLの要素を感じてしまった部分もありました。 (男同士の仲睦まじい関係を意味しているわけではありません)
いじめ復讐をＴＳで
この作品はパイオニアではないですが、復讐レイプものにTSが、ポルノの構図として非常に効果的だと思いました。
復讐ものは動機が明確で共感しやすいです。なぜなら、いじめをする相手は報いを受けるべきであり、いじめられた主人公にはそれをする権利があると考えやすいからです。しかし、いじめの状況で被害者は加害者に感情的な欲望を持つでしょうか？この点で躓きます。なぜなら、基本的に相手は同性だからです。
そのため、復讐レイプ作品は、いじめっ子の恋人や家族をターゲットにした寝取り作品であることが多いと考えられます。彼女や母親、姉妹を寝取り、いじめっ子を絶望させるために見せつけるや陰で笑う結末が多いように思います。しかし、これはまさにいじめの構図ではないかという嫌悪感がついて回ります。いじめられた人が、さらに弱い相手に対していじめるというやつです。
そこで、障害を回避するため、あるいは単純にエロ展開に入るために、何故か美少女が主人公をいじめる作品も多いです。それならば、復讐の対象と性的加害の対象を同じにすることができますが、構図自体の不自然さは否めません。
TSというファンタジーは、そうした障害を飛び越えるのに効果的だと感じました。主人公は被害者の立場から、美形/美少女になって異性の快楽を体験したいという倒錯した願望に応えるところがメインかと思います。
復讐の対象をTSして弄ぶことで、それが性的加害の対象となることに違和感はありません。対象はいじめ加害者なので、徹底的に男性の尊厳を傷つけられてもそこまでするのはという気持ちになる懸念は少ないです。
以上のような話になってしまいましたが、作品自体とはあまり関係のない話でした。ただ一点、2024/05/06現在、ページの誤りがあります。たぶん本来の12ページが最終ページになってしまっています。
よき
男性のままである精神が興味深いです。
文字だけでなく、編集を行ったり変化していく過程ももう少し見たかったです。