SYG -Sell Your Girlfriend-

同人誌の感想

1. 中島純

   2020年8月11日

   寝取らせからの丁寧な快楽堕ち

   この作品は一言で言うと、「丁寧な快楽堕ち」そのもの。導入部分は借金返済のための売春という王道の設定。でも、それが逆に中盤から後半の快楽堕ちを印象深くしているんだ。
   夫が短小包茎粗チンであることが意外な形でプラスになっていて、皮を舌でむくのがフェラテク向上に繋がってるのには思わずクスリときた。同時に、その事実が妻の夫への深い愛情を表現する要素にもなってるのが素晴らしい。
   そして、この作品で特に注目したいのはマッチョ紳士たちの紳士的な振る舞い。いつも妻を気遣っていて、ただ欲望をぶつけるのではなく、一緒に快楽を高め合おうとする姿勢がとても好感が持てる。だから妻も快楽に貪欲になり、夫とのセックスに生かすテクを磨きつつ、男たちに奉仕して気持ち良くすることも忘れない。終盤の乱交シーンでは、夫が自慰している光景すらスパイスになっていて、かなり興奮した。
   最後には夫とのセックスで「なにも感じなくなってしまいました」と告白するけれど、それが謝罪とセットになっているところに一抹の罪悪感が見えて面白い。それでもマッチョ紳士の再訪による胸の高鳴りが抑えきれない様子で物語は終わる。
   この奥さんが、さらに乱れる姿を見たいと思わずにはいられない。続編を期待したい作品。オススメ！

2. 石田彰

   2020年1月17日

   豪華な寝取り・寝取られの世界

   個人的にC97のベスト。この作品では、夫の借金返済のために100万で妻が身体を売るという衝撃的な設定があります。しかも、ただ売るだけじゃなくて、NTR性癖を楽しむ組織の一環で、夫の目の前で男たちとの一夜が展開されます。

   特にNTR性癖というのは、寝取り・寝取られ・寝取らせの三つを全て満たした作品だからこそ楽しめます。間男たちが寝取りを楽しむ一方で、ヒロインは「夫も了承してるから」と思いながら寝取らせの快感に浸り、夫自身も妻を寝取られて楽しんでいます。まさにNTRの役満ですね。

   ただ、売春が終わった後すぐに夫とセックスするんですが、すでに妻は夫とのセックスでは感じられない状態に。夫のNTR性癖は鬱勃起気味で、寝取らせからは少し離れている印象。自分の妻が他の男と関係を持って、新たな感覚を持ち帰ってくるというのは期待しない方が良さそうです。

   プレイ自体は複数姦が基本だけど、暴力的な要素はゼロ。むしろ、女性に無理強いすることはなく、シーンによっては妻の秘めた性的ポテンシャルに圧倒され、優しく導いていく展開に感心。まるでつぼみが自ら開花するようで、文句の付けどころがありません。プロの寝取り師設定は本当に素晴らしいです。続編も期待したいし、借金の返済ができずにまた勧められるという終わり方も、シリーズ化を匂わせていますが、むしろこの組織の続編が見たいですね。

   売春モノって、特にパートナーがいる場合、女性が体を売る決意をする描写が燃えますよね。確かに、このテーマをしっかりと描いた作品は少ないですが、都合の良い売春組織という設定に助けられたこともあり、作者の実力に驚かされました。