2014年8月30日発売、サークル「盛りそば一丁」制作の「まもの使いLV.99 〜魔族のメスを捕らえた〜」の無料ダウンロード情報です。
同人誌の内容




同人誌の説明
魔物使いLV.99
彼はモンスターを操る天才。類稀な才能で、意のままに魔物を従える。その力は同業者を圧倒し、欲望は止まることを知らない。正義も道理もなく、ただ力と支配を追い求める稀代の変人。
今宵もまた、魔物が彼の元へと集まり、関係性を深めていく。
人間に捕られた魔族の少女が、あの手この手で心を動かされていく。日誌風味の物語と、CG集として構成されたショートストーリーです。
基本CG20枚、差分CG187枚、テキストON/OFF機能あり。一部、断面図の表現あり。
同人誌の感想
良い作品なのに、もう少し欲しい
確かな画力をお持ちの方だけに、色味と相まって豊かな個性を備えた仕上がりになっています。ところどころ、個性が際立ちすぎて「えっ」と思う構図もありましたが、それを含めても全体の完成度は高いです。読み終えて満足感は十分。
そのうえで。
テーマやコンセプトに基づいた作品ではあるものの、物語としては味気なさを感じる場面も正直あります。調教の記録を読み進めるような、淡々とした進行で、過程や余韻をじっくり味わうのは難しく、ワンシーンごとにあっさり終わってしまう印象。読者が一つ一つ手を止めて、イラストに思いを馳せる余地がもう少し欲しいところです。
このへんのクセは、受け取り方が人それぞれ分かれそう。
私の正直な感想としては、「悪くはないけど、あともう少し」という感じです。
絵柄が良い
内容はちょっとハードなので、その点は要注意。でも、絵柄も内容も両方とも楽しめました!
設定の独創性とキャラクターの魅力が光る作品
設定はかなり独創的。異種モンスターと調教師という組み合わせは新鮮で、世界観がしっかり作られていると感じました。
ただ、使いどころを迷う点が三つありました。
– 女の子のセリフが少なく、語り口が日誌風の記述と効果音中心になる点
– 構図が見づらい点
– 視点の切り替え方次第で、感情移入の方向が変わる点
それにも関わらず、発想は斬新で、読み進めるとどんどん引き込まれます。特に、落ちていくキャラクターたちの描写は印象的で可愛らしく感じました。見た目の魅力や雰囲気を楽しむ作品としては非常に完成度が高いと思います。
総じて、可愛いキャラと独自の世界観を楽しむための一作としておすすめです。