2018年7月24日発売、サークル「はいとく先生」制作の「あなたの望み vol.2 〜電話編〜」の無料ダウンロード情報です。
同人誌の内容




同人誌の説明
寝取られフェチの夫・ワタルは、妻ユミを知人に抱かせることで満足していた。欲望を押し付け、メールでの報告を受け取る日々に陶酔する彼。だが、そんなはけ口が思いもよらないかたちで変化していく。『ユミから「会いたい」とメールが来た。どうする?』知らないうちに妻の態度が変わり始め、そして──ベッドルームが筒抜けになるような電話が鳴り響く。予測不能の感情と欲望が絡み合う、ねっとり濃密な寝取られ(寝取らせ)ストーリー。29歳人妻、モノクロ63ページ(表紙・あとがき含む)。
同人誌の感想
今までで一番の踵上げ
やっぱりダメ、と軽く抵抗しながらも、本音を見透かされたかのように逃げることを許されず、ページをめくると踵上げの一コマ。キスの古典的な表現だけど、こんなにエロい踵上げは見たことがない。抜群にいい作品だ。
男目線のゾクゾク感がたまらない
背徳感のあるセックスもいいけど、それ以上に男目線で描かれる細やかな描写やゾクゾク感がたまらない。特に最後の中出しに至るまでの、感情のこもったセリフの細やかさが最高だと思う。
いい
『後悔先に立たず』と言うけれど、夫は汗でびしょ濡れになりながら妻のあられもない声を聞き続けていた。
後味悪し
その方向を意識して表現されていたみたいだから、アプローチとしては悪くなかったかも。好みが分かれそうだね。好きな人には刺さるのかも。
切ないストーリー
セックスシーンの描写はエロく、激しさもしっかり伝わってきてとても良い。けれど物語全体が不幸な雰囲気なので、登場人物の心情を想うとエロとしては少し使いづらいかも。
自分から行くなんて
最初はおっとの指示に従っていたんだけど、気付けば自分から求めちゃって、快感に素直になっていく感じが本当に良かった。
寝取らせか寝取られか
vol.1の続きということでワクワクして買いましたが、個人的には期待外れでした。ただし続編としてはという話で、クオリティ自体が低いわけではありません。セックスシーンは前作より濃く、イキ顔も多いので実用性は高めです。評価は星3つ。寝取らせとして見るならマイナス1、そうでなければプラス1といった感じです。
序盤からユミが堕ちている状態なので、ユミの心情変化をじっくり見たかった自分には肩透かしでした。とはいえ主人公の絶望描写が丁寧で上手いので、寝取られものとして、あるいはvol.1のおまけ的な後日談としては楽しめると思います。
寝取られ妻の望みを千文字で推理する
電話編を時系列で見ると、まず61ページの密会が最初の出来事だとわかる。ユミはワタルに内緒でカズキと会い、そのことをカズキからワタルに知らせさせようとしたが、カズキの拒否で失敗した。
次の展開はメール編の68ページから始まる。電話応対中のワタルに届いたカズキのメールが発端で、電話編の3ページにあるメールのやり取りの後、2ページでワタルが電話を切らずに机を離れている描写があることから、カズキがワタル夫妻の寝室からメールを打っていたと推測できる。
カズキはワタルの返信をユミに伝えず、やけに分別くさい態度を示す。つまり、カズキがワタルにメールして電話をつなぐ準備をしている間、ユミは寝室にいなかったということだ。
ユミはカズキの動きを監視している。二度と失敗したくない彼女は、隠しカメラや避妊具など準備が整う自宅の寝室を会場に選んだのだろう。
ここでワタルから電話が来ればユミは計画を終わらせたはずだが、ワタルからカズキへの返信があり、カズキが中継の準備をする様子を見て、ユミは腹を決めて寝室に入る。服を脱ぎながら涙をこぼす描写から、その覚悟が伝わってくる。
このときのユミの望みは「元の穏やかで堅実な生活に戻ること」だ。ユミはそのためにはワタルを徹底的に後悔させ、二度と寝取られ願望を抱かせないようにするしかないと考えたのだろう。
その手段として、ユミはカズキと全力でセックスしてイク姿を見せつけ、ワタルを追い詰めようとする。ただし、カズキに心を奪われてしまう危険性も高い。
ユミは「人妻浮気マンコ」と罵られながら必死に耐え、ワタルが黙っているのを見てワタルを煽る。既に息も絶え絶えになったところで、仕上げにカズキに中出しされ、盛大にイキまくる。ワタルは後悔の深みに沈み、カズキは勝利宣言を浴びせるが、物語はユミがワタルに語りかける場面で締めくくられる。
最後に作者の仕掛けと感じたのは、カズキがユミの髪をほどくシーンだ。これは「みだれ髪」というエロティックな身体表現を連想させる。
黒髪のみだれも知らずうちふせばまづかきやりし人ぞこひしき(和泉式部)
髪五尺ときなば水にやはらかきをとめごころは秘めて放たじ(与謝野晶子)
カズキは和泉式部をイメージしているように読めるが、イベントの主催者であるユミは与謝野晶子的な姿勢にとどまり、自分の矜持を保とうとしている。
むしろ妻の逆襲
寝取られって男視点が多いのは当たり前だけど、女視点でリアルに考えたら「自分を他人に抱かせるなんて、私はあなたの都合のいい性玩具じゃない。思い知ってね」ってガチ切れするよね。この作品を観て男の立場に対して「そりゃそうだ」と妙に納得してしまった。だから良作ではあるけど、寝取られものとしては興奮できなかった。寝取られマニアは、興奮を味わいたいならvol.1で止めておいたほうがいいと思う。
いいと思う・・。
完結まで書いてほしいなぁ。嫁もやりたいことがあるみたいだしね。
内容はいいけど
絵柄はかなり好みが分かれそう。内容はけっこうエロくてなかなか良いんですが、構図や見せ方がややわかりづらいところがあって、そこがちょっと気になりました。
実用性はあるけど
Vol.1であれだけ焦らしていたキスを早々に解禁して、キスシーンが多いのは良かったんだけど、初体験のシーンがカットされてたのは本当に残念。ファンティアとかでいいから、そこらへんをちゃんと描いてほしいなー。
『妄想シンドローム』のときも見たかった場面が削られてたし、この作者には三部作くらいでじっくり描いてもらいたい。
「寝取らせ」から「寝取られ」へ
vol.1で高水準を見せてくれた続編。期待以上の出来だった。
本編だけだと展開がやや性急なので、vol.1と合わせて読むのが必須。順を追って読むことで楽しさが増すし、満足感も二倍、三倍になる。クライマックスの興奮もいっそう高まるよ。
多くは語らない。一言だけNTR好きならこれを買え。
出来れば
省いた6ページ分をぜひ見たいです。それから、「生でしたい」のセリフに至る過程の部分もチェックしてみたいな。